研究課題/領域番号 |
19108004
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
村上 昇 宮崎大学, 農学部, 教授 (80150192)
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研究分担者 |
中原 桂子 宮崎大学, 農学部, 准教授 (90315359)
保田 昌宏 宮崎大学, 農学部, 助教 (10336290)
上村 俊一 宮崎大学, 農学部, 教授 (90233949)
永延 清和 宮崎大学, 農学部, 准教授 (40264353)
片山 哲郎 宮崎大学, 農学部, 准教授 (30264352)
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キーワード | 肥満 / マイクロアレー / グレリン / 摂食 / 細胞増殖 |
研究概要 |
1)我々が発見した新規肥満マウスDarumaとワイルドマウスの3週齢(肥満発症前)と9週齢において視床下部、褐色脂肪、白色脂肪、膵臓および肝臓を用いて肥満関連遺伝子mRNA発現をマイクロアレーで解析したところ9週齢のDarumaでは肥満の進行結果を示すように様々な遺伝子でワイルドマウスと差が見られた。一方、3週齢のDarumaではまだ外観ではワイルドマウスと差がないにも関わらず、すでに幾つかの遺伝子mRNA発現に差が見られた。特に、Darumaでは異常に摂食亢進系が優位にたっていることが判明した。 2)以前、グレリンがラット胎児の脊髄神経細胞の分化・増殖に関与していることを報告した。今回、グレリン受容体(GHSR)mRNAの発現を胎児期と新生児期で比較したところ、皮膚や骨のGHSRmRNA発現は分娩後に殆ど消失するのに対し、脳や脊髄では分娩後も引き続き発現していることが明らかになった。そこで、グレリンが、神経細胞の構築が盛んな新生児初期において中枢神経細胞の増殖に対し影響を与えるか否かを検討した。ラット新生児の視床下部の培養神経細胞では、グレリンおよびデスアシルグレリンの添加により、BrdUの取り込み量の有意な増加が認められ、増加した細胞は神経細胞や神経芽細胞であった。今回の結果はグレリンが中枢神経の増殖に寄与している可能性を示唆している。
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