人を対象としたトランスレーショナルリサーチでは動物実験から人での臨床実験への移行が難しいのに比べ、伴侶動物や家畜を対象にした場合には、その移行はそれほど難しくないと思われる。そこで本研究は、(1)新規ペプチドホルモン(グレリン、ニューロメジンSなど)の基礎研究および(2)トランスレーショナルリサーチとしての臨床研究を展開し、伴侶動物や家畜への有効性を評価し、実用化を目指す。 本研究では基礎研究として、(1)新規ペプチド(グレリン、ニューロメジンU、S)の新たな生理作用の探索(2)新規ペプチドの新たな受容体の探索(3)遺伝子改変、あるいはモデル動物を用いた摂食と肥満の研究また、臨床研究として、(4)新規ペプチドの伴侶動物における臨床研究(5)家畜におけるグレリンの臨床研究(6)創薬(動物薬)研究の6つの課題に取り組む。
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