研究課題
解析にはモデル生物として個体レベルでの解析に優れたショウジョウバエを選択一した。ショウジョウバエDIAP1-Venus(GFP variant)を作成し、細胞死刺激によって細胞死が誘導されvenusによる蛍光の消失がみられるトランスジェニックショウジョウバエを作成した。こ のプローブは、DIAP1に変異を導入することでカスパーゼとの結合は出来ないがプロテアソームによって内在性のDIAP1と同様に分解されるようにデザインされている(Pre-apoptosis signal detecting probe based on DIAP1 degradation:PRAPと命名)。PRAPを外感覚器前駆体細胞(sensory organ precursorcell:SOP)に発現させ、SOPから非対称分裂によって産生される全ての細胞系譜におけるDIAP1分解ダイナミクスを観察した。この観察はE3ユビキチンリガーゼの分解を生体で観察した初めてのものである。SOPがpIIaとpIIbに分裂するまではDIAP1が発現していたが、それ以降急速に発現が低下し、ソケット細胞とシャフト細胞で再び発現が認められた。最終的にDIAP1はシャフト細胞において再び消失した。内在性DIAP1 mRNAは全ての細胞で検出されたことよりDIAP1蛋白質は非対称性分裂において細胞系譜依存的に分解制御を受けることが明らかになった。
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http://www.f.t.u-tokyo.ac.jp/~genetics/index.html