研究課題
基盤研究(S)
個体や細胞でカスパーゼ活性を抑制した実験から、この酵素が細胞死のみならず多くの生命現象(増殖、分化、移動、炎症、感染)に関わることが我々を含む複数の研究グループによって示されてきた。これらのことからカスパーゼは細胞が曖昧な分化をとげないように活性化の程度によってそれぞれの基質を切断することで、細胞の分化状態を監視し安定なものにすると予想される。我々はカスパーゼが分化状態の揺らぎをストレスとして感知して制御する分子として注目している。本研究では、これまでに存在した個体レベルでの可視化技術の問題点を解決することで、個体発生における分子シグナルの揺らぎを生体内で可視化し、細胞社会からなる組織市器官形成の新たな構築原理を明らかにすることを目的とする。さらに、遺伝学を用いて提出したモデルの検証を行い、モデルに基づいた表現型から、遺伝学的手法を用いて細胞社会でのシグナル動態を調節する遺伝子群の同定を行う。
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