研究課題
V-Src、LMP1、ErbB2、Ha-Ras、c-Fosによる形質転換細胞株での検討で、ADAM28はV-Srcにより特異的に発現し、その発現にMEK/ERKとPI3kinase/mTORシグナルの関与が示された。マウスメラノーマ細胞株を用いてMMP-13ノックアウト(KO)マウスと野生型マウスで肺転移を検討したところ、肺転移はMMP-13KOマウスで有意に亢進していた。野生型マウスではメラノーマ細胞注入後、肺血管内皮細胞でのMMP-13誘導と肺組織でのendostatin産生亢進を認め、endostatinは培養メラノーマ細胞の遊走、マトリゲル浸潤、血管内皮細胞間遊走を阻害し、MMP-13KOマウスでの肺転移亢進はendostatin腹腔内投与で抑制された。これらから、MMP-13は肺組織でのendostatin産生を通してメラノーマ細胞の肺転移抑制に働くことが示された。ヒト急性動脈解離患者血漿でMMP-9が高値であり、幼若マウスにリジルオキシダーゼ阻害剤と血圧亢進剤投与により大動脈解離モデルの作製に成功した。本大動脈解離がMMP-9KOマウスや野生型マウスにMMP阻害剤投与で回避できるかを検討中である。ADAM17コンディショナルKOマウスと野生型マウスを用いてCaCl_2塗布法により腹部大動脈瘤を作製し、動脈瘤の発生がKOマウスで著明に抑制され、同部での炎症細胞浸潤、MCP-1、TNF-α、VEGF、酸化ストレス分子の発現が抑制され、ADAM17の大動脈瘤形成への関与が示唆された。ヒト変形性関節症関節軟骨においてはSemaphorin3Aの発現が亢進しており、Semaphorin3AはVEGF誘導性軟骨細胞遊走能を阻害することから、Semapphorin3Aは変形性関節症軟骨細胞のクローニングに関与することが示された。
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