研究課題
ヒトES細胞の安定した培養系を確立した。サル及びヒトES細胞をOP9ストローマ細胞上で培養するとVEGFR-2、CD34両者陽性の細胞が培養日数とともに増加した。しかし、3種類のヒトES細胞株を用いて検討では血液細胞への分化のしやすさに大きな差が見られた。VEGFR-2(+)、CD34(+)細胞を各種サイトカイン存在下で培養すると、様々な血液細胞及び血管内皮細胞が出現した。クローンソーティングを用いて単細胞培養により、これらの細胞表面抗原は両者に共通の母細胞細胞であるヘマンジオブラストの細胞表面抗原でもあることが明らかとなった。NOGマウスを用いたヒト幹細胞の測定系を確立した。ES細胞から誘導した各種細胞をNOGマウスに移植したが、マウス骨髄を再構築させる能力を持ったヒト造血幹細胞は現在のところ検出できていない。ヒトES細胞から拍動する心筋細胞、骨格筋及びそれらの前駆細胞を効率的に誘導する系を確立しつつある。本申請で計画した研究はほぼ順調に進行中であるが、2007年末にヒトiPS細胞が京都大学の山中らのグループにより報告されたことから、iPS細胞を用いた研究が世界的に激しい競争の中で行われている。本申請ではES細胞を用いた研究に特化して行なう予定としていたが、このような状況からヒトiPS細胞を用いた研究も平行して開始した。ES細胞研究から得られる成果は、iPS細胞研究へも応用でき、また逆にiPS細胞研究から得られた成果はES細胞研究に応用できることから、2つのの細胞を用いた研究を同時に進めることにより、より効率的に研究成果が得られると考えている。
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