研究課題/領域番号 |
19200004
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安浦 寛人 九州大学, システムLSI研究センター, 教授 (80135540)
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研究分担者 |
佐藤 寿倫 福岡大学, 工学部, 教授 (00322298)
松永 裕介 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00336059)
井上 創造 九州工業大学, 工学研究院, 准教授 (90346825)
池田 大輔 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00294992)
石田 浩二 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (90467879)
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キーワード | ディペンダブルLSI / LSI設計 / LSIアーキテクチャ / LSIテスト / 社会情報基盤 / ICカード / セキュリティ / 電子マネー |
研究概要 |
ディペンダブルな個人認証用のIDや電子マネーの実現のためのLSIアーキテクチャと設計手法の確立を目的として研究を行った。平成21年度は、前年度に引き続き、セキュリティ向上のために導入すべき機能や工夫の提案、20年程度の寿命を保証するための設計技術の開発、設計時や製造時の不正を防止するための技術の開発、事故が発生したときの被害の波及を最小限にとどめるための技術の開発を行った。具体的には、1)ディペンダビリティの定義と評価尺度の提示、2)ディペンダビリティを阻害する要因の明確化と要因間の関係の解明、3)LSIのライフサイクルの各ステージにおける阻害要因と対策の提案、4)ディペンダブルLSIの設計フローの確立、5)LSIのディペンダビリティの実証実験での評価を行った。特に、タイミング違反の要因としての遅延ばらつきについて、アーキテクチャレベルで評価することの問題を整理し、アーキテクチャレベルとゲートレベルで協調して評価する環境を検討した。平成21年度は、特に、九州大学の全学共通ICカード導入推進プロジェクトの正式な学生証・職員証への移行にあわせて、より実用的な評価を行うデータ収集体制を確立した上で、電子マネーや各種証明書の利用に関するサービスの展開から問題点を抽出し、これらに対する解決技術を提案した。ここでは、LSIアーキテクチャと設計手法に加え、LSIを適用するシステムの運営の観点から新しい技術を提案した。また、過去2年間の研究成果をまとめるとともに、広く学会発表を行い、ディペンダビリティの定義と評価尺度を広く普及させた。
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