研究分担者 |
河原 達也 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (00234104)
尾関 基行 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (10402744)
秋田 純一 金沢大学, 自然科学研究科, 講師 (10303265)
戸田 真志 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (40336417)
櫻沢 繁 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (40325890)
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研究概要 |
こどもの遊び,学生実験,料理,様々な職場における技能のような技や体験,生活を支援するための教示メディアを構築し,その有効性を検証するのが本研究の目的である.平成19年度は,以下のように研究を進め,良い進歩が得られた. (a)非言語情報,言語情報の両面から,支援システムと支援を受ける人間の間のインタラクションをモデル化したIRM(Interacrion Rproduction Model)を提案した.そのモデルでは,被支援者の頭部の動き(頷き,傾げる,その他),手指の動き等の動作特徴をはじめ,音声発話や音韻のような音声言語的な特徴,その他を用いて熟練者が支援している状況を再現するようにシステムの制御を行う.今後,このモデルの有効性を検証するとともに,種々の場面での利用を行う予定である. (b)生体信号として筋電位の利用を検討した.これまでの筋電位計測の問題であった,装着の煩わしさや信頼性の問題を解決するために,多電極を用いた簡易装着型の筋電位計測方法を提案した.この方法では複数の電極を筋繊維に平行及び垂直になるようにメッシュ上に配置し,計測される電位の時間差と大きさにより少数の良い電極を選び出す手法である.これにより,装着時の不具合や個人差などの影響を軽減し,簡単に筋電位計測が行えるようになる. (c)理科の実験とキッチン(料理)について,コンテンツ取得を補助するための仮想アシスタントの設計,また,それによるコンテンツ取得実験を行った.具体的には,エージェント(仮想アシスタント)が種々の人間の動作や状況に応じて質問をしたり説明を聞くふりをすることによって,説明者が話しやすくなること,また,より多くの作業に関するコツや知識を話すようになること等が確認された.今後は,説明者の言動に対してさらに詳細な反応をすることによるより高い有効性を得ること,種々の場面に適用すること等を行っていく予定である.
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