研究課題/領域番号 |
19200009
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
鹿野 清宏 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (00263426)
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研究分担者 |
猿渡 洋 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (30324974)
戸田 智基 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (90403328)
川波 弘道 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (80335489)
中島 淑貴 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 客員研究員 (40448189)
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キーワード | 音声ユニバーサルインタフェース / 非可聴つぶやき(NAM) / ブラインド音源分離(BSS) / ハンズフリー音声認識 |
研究概要 |
音声メディアを拡張する二つの新しい技術、声を出さなくても音声によるコミュニケーションが可能となる非可聴つぶやきという静かな音声メディアと、騒音下における歪なしでのブラインド音源分離SIMO-ICAの原理を活用して、新しい音声ユニバーサルコミュニケーションの研究を行っている。平成19年度の研究実績をまとめる。 (1)非可聴つぶやき(NAM)による音声コミュニケーション手段の研究開発 (a)今までのNAMマイクの試作および改良の成果を生かして、NAMマイクの仕様を決定して、ブルートゥース型の携帯型のNAM入力装置の試作を行った。 (b) NAMマイクと通常マイクの同時録音データを利用して、GMM(Gaussian mixture model)によるNAMから通常音声への変換を行い、評価に基づいて変換手法の改良に着手した。 (c)20名以上の発声者のNAMデータによる不特定話者音韻モデルの構築の検討を行った。 (d)NAMによるキーワード発声による話者認証の精度を向上させた。 (2)歪なし音源分離SIMO-ICAによる音声コミュニケーション手段の研究開発 (a) 音場再現技術を用いて駅の音環境を再現し、ブラインド音源分離手法を用いてハンズフリーのロボット対話システムを構築した。 (b)SIMO-ICAによる音源分離アルゴリズムの収束速度と精度を上げるために、初期値の設定方法、繰り返しアルゴリズムについて検討した。 (c)ハンズフリー音声認識の認識精度の向上を目指して、インパルスレスポンスを利用した残響抑圧について音韻モデルの観点から検討を行った。
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