研究課題
基盤研究(A)
音声としてのメディアを拡張する二つの新しい技術を見出した。声を出さなくても音声によるコミュニケーションが可能となる非可聴つぶやきという静かな音声メディアの発見と、騒音下における歪なしでの音源分離SIMO-ICAの原理である。非可聴つぶやきにより、会議や電車の中など声を出せない環境でも、声を出さないで電話ができる可能性が出てきた。歪なしでの音源分離SIMO-ICAは、騒音下でも携帯の画面を見ながらの通話や、車の中でのハンズフリー通話の音声品質を飛躍的に高める可能性を持っている。これらの二つの新しい音声技術は、発話/聴覚障害者の音声コミュニケーションの補助、機械とのコミュニケーションとしての音声認識技術との融合も期待できる。本研究では、これらの二つの音声技術を核として、新しい音声ユニバーサルコミュニケーションの研究を行う。音声によるユニバーサルコミュニケーション手段を研究開発して、4年後には、技術および装置の完成度を上げ、日常で利用できるレベルにする。
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