研究課題
基盤研究(A)
本研究により、神経回路網活動パターンの動的変化を捉える手法を動的クラスタリングとファジィ演算子を応用して開発し、経回路網のもつ回路性の履歴性を発見した。また、ファジィ演算子を応用した神経結合パターン論理性の推定を行う新規手法を確立し、そのプログラムを開発してその有効性を確認した。これは神経細胞間の機能的結合パターンの規則性や論理性をT-ノルム,T-コノルム演算子を用いて抽出し、その時間変化を特長量として神経結合パターン論理性を見積もる手法である。神経ネットワークの刺激依存状態変異の持続時間に関する知見を応用して逐次実行のクラスタリング解析手法を開発し、ダイナミクス・デコーディングを行うプログラムの開発を行った。さらに、分散培養系に外界と相互作用する媒体としてLEGO Mindstorm NXTを用いて構成した小型移動ロボットを接続し、センサからの入力を培養系にフィードバックするシステムを開発した。このニューロ・ロボットシステムは神経デコーディングの実証実験用のプラットホームとして有用である。
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