研究課題/領域番号 |
19200019
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (20248751)
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研究分担者 |
宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
柴山 守 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (10162645)
原 正一郎 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (50218616)
桶谷 猪久夫 大阪国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90169269)
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キーワード | 時空間情報 / データマイニング / 地理情報 / 全文データベース / GIS |
研究概要 |
本年度は、(1)『古事類苑』「地部」全文データの校正・公開と地名シェイプファイルの作成、(2)『古事類苑』「地部」に登場する「山」についての空間分析、(3)大正期帝国図海岸線シェイプファイルの作成、(4)明治期京都地図の結合・正規化とメッシュ化、(5)京都にある庭園のリストアップと経緯度情報の付与、(6)研究のための情報基盤の整備を行った。(1)に関しては、すでに校了になっている「地部(1)」の全文データを公開し、「同(2)(3)」の校正作業を進めた。また、「地部」に登場する人工物・自然地名に対して経緯度情報を与えてシェイプファイル化し、当該シェイプから『古事類苑』の全文データベースヘリンクする機能を試験した。(2)に関しては、「地部」に登場する「山」の経緯度を空間分析し、『古事類苑』の「山」の選定基準に潜んでいる文化的な要素について考察した。(3)に関しては、『古事類苑』を時空間分析し、あるいは地図から検索するためのベースマップに適切な地図を精度面から比較検討し、すべての輯製図・帝国図の画像をデジタル化するとともに、帝国図の海岸線をシェイプファイル化した。(4)に関しては、京都の近代化過程をデータマイニングするための基礎資料とするために、2万分の1迅速図と正式図をデジタル化し、複数の図葉についてゆがみを精密に補正しながら結合し、3次メッシュに分割する作業を実施した。(5)に関しては、時空間データマイニングの基礎資料とするために、京都市内に現存する日本庭園をリストアップし、その経緯度と様式のデータを作成した。(6)に関しては、以上のすべての研究を遂行するための情報環境として、公開用サーバ、地理情報システム、各種数値地図を購入し稼働させた。
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