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2009 年度 実績報告書

近代日本の歴史的時空間データマイニングのための基盤整備

研究課題

研究課題/領域番号 19200019
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

山田 奨治  国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (20248751)

キーワード時空間情報 / データマイニング / 地理情報 / 全文データベース / GIS / 古事類苑 / 旧版地図 / 正式図
研究概要

テキストデータ作成については、『古事類苑』地部(2)(3)約2800ページの全文情報を「古事類苑全文データベース」の一部として計画通り公開した。同データベースには1日平均100件のユニークアクセスがあり、これにより日本の歴史的地理にかんする内外の研究者に大きく貢献している。また、同書の伊勢國の記述を対象に、そこから手作業で抽出した地名と『大日本地名辞書』の地名を文字列マッチングで比較対照することにより、『古事類苑』の本文から地名を自動抽出する可能性について検討を行った。その結果、異体字を集約するプロセスを経れば、地名自動抽出に有効なツールを作ることができる可能性が示された。地図データ整備の面では、明治後半に作られた20万分の1帝国図から作成した旧国郡境界、自然地名、人工物地名シェープファイルの検証を行い、明治元年の国郡境界を復元する必要性を認識し、そのための基礎情報の収集を行った。また、京都地域の2万分の1正式図(10葉)にある、道路、鉄道、駅、行政界、水〓線、土地利用、地名のすべての情報をシェープファイル化した。これにより、GIS分析に供することが出来る、明治なかば頃の京都のデジタル地図がほぼ完成した。データ分析の面では、京都盆地内の庭園の立地とその水文条件について分析を行い、池泉式庭園の立地に特有な条件をあきらかにできた。また、『古事類苑』の編纂事歴を精査し、「地部」に採録された事項の情報量に地域的な偏りがあることをあきらかにした。その理由としては、国ごとの編集担当者の特質に関係があることが示唆されているが、それについては今後さらなる検証が必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 古事類苑全文データベースの構築について2010

    • 著者名/発表者名
      山田奨治、相田満
    • 雑誌名

      人間文化研究資源共有化研究会報告集1 1

      ページ: 151-159

  • [雑誌論文] 古事類苑・地部GISデータの作成2009

    • 著者名/発表者名
      山田奨治、中西和子、尾方隆幸
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2009(83)

      ページ: 1-8

  • [学会発表] 『古事類苑・地部』の採録文献にみる特性2009

    • 著者名/発表者名
      山田奨治、中西和子
    • 学会等名
      2009年人文地理学会大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-11-08
  • [備考]

    • URL

      http://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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