研究課題/領域番号 |
19200020
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢島 美寛 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70134814)
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研究分担者 |
西井 龍映 九州大学, 数理(科)学研究科・研究院, 教授 (40127684)
高橋 邦彦 国立保健医療科学院, 技術評価部, 技術評価研究員 (50323259)
清水 邦夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60110946)
吉田 あつし 筑波大学, システム情報工学研究科, 教授 (60240272)
松田 安昌 東北大学, 経済学研究科・研究院, 助教授 (10301590)
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キーワード | 時空間時計解析 / 空間回帰モデル / クリギング / 高次元データ / 都市・地域データ解析 / 空間疫学 / 生物・遺伝データ解析 / 空間クラスター分析 |
研究概要 |
5グループに分かれ研究を遂行するとともに、2008年11月沖縄県青年会館において分担者・一般参加者計約50名による研究集会を開催した。以下各グループの研究成果の概要を説明する。確率場の推測理論とその応用グループは、長期記憶時系列モデルに対する新たなセミパラメトリックな推定法の提案および誤差項が時空間相関持つ回帰モデルにおける最小2乗推定量の理論的性質を明らかにした。生物・環境データの理論と応用グループは、ウイルスゲノムデータに対する新たな階層ベイズモデルの提案および時空間点過程の強度関数に対するノンパラメトリックな推定法の開発と地震データ解析への応用を行った。グローバルデータ解析の理論と応用グループはメッシュデータに対する空間相関を考慮した非線形回帰モデルの開発と森林被覆データ解析への応用、風向など角度データを成分とする多変量時系列に対するモデルの開発、さらにペイジアンネットワークに対する推定法の開発とその理論的性質の解明を行った。ミクロデータ解析の理論と応用グループは小地域データに対する推定量の最適性を確認する新たな理論的方法の導出および空間疫学における感染性疾患の発生や空間的広がりを検出する方法の開発を行った。都市・地域データ解析の理論と応用グループは、医療システムの特徴を経済学的な観点から空間的相互関係を考慮して解析した。例として医療の需給関係、医師の労働市場などがある。また空間的な配置、時間的相関を考慮したサービスに対する需要予測の新たな方法を開発した。例としてホテルの宿泊客の予測がある。さらに都市規模など順序のあるデータに対する回帰モデルにおける最小2乗推定量の理論的性質を明らかにした。
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