研究課題/領域番号 |
19200020
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢島 美寛 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70134814)
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研究分担者 |
西山 慶彦 京都大学, 経済研究所, 教授 (30283378)
間瀬 茂 東京工業大学, 情報理工学研究科, 教授 (70108190)
久保川 達也 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20195499)
丸山 祐造 東京大学, 空間情報科学研究センター, 准教授 (30304728)
永井 圭二 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (50311866)
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キーワード | 時空間統計解析 / 生物・遺伝・環境データ解析 / ミクロデータ解析 / 都市・地域データ解析 / 確率場の推測理論 / 大規模データ解析 |
研究概要 |
およそテーマ別に5グループに分かれ研究を遂行した。11月19日から21日まで京都府宇治市生涯学習センターにおいて開催した研究集会において成果を発表した。この集会には分担者以外の研究者の講演も行われ、参加者は50名以上に上った。以下各グループの成果を説明する。確率場の推測理論とその応用グループではまず長期記憶持つ時系列モデルに対する新たなパラメータ推定法を提案した。また大規模な時空間データに対する精度が高くなおかつ計算時間が短時間で済む予測方法を提案した。生物・環境データの推測理論と応用グループではまずタンパク質の立体構造のモデル化を通して突然変異の固定確率を計算した。次に時空間的相関を考慮した関数形を規定しないノンパラメトリックな地震モデルの推定法を考案し、活動度の推定に応用した。また廃棄物処理場近隣地区の自然環境および生態系に関するデータベースをGISを利用して作成し、その時系列的変化について解析した。グローバルデータの推測理論と応用グループでは球面・トーラス・シリンダー上の方向データを処理する統計モデルの理論的性質について研究を進めた。また森林データに非線形回帰モデルを当てはめその破壊状況について推定を行った。ミクロデータの推測理論と応用グループでは小地域データのように標本数が少ないデータから安定的な推定量を得るために有用な一般化ベイズ推定量の理論的性質を導出した。最後に都市・地域データの推測理論と応用グループでは、まず公立中学校の学校選択制が私立・公立中学間、公立中学内部での生徒のふるい分けに及ぼす影響の解明を試みた。次に都市間人口分布の特性を検定するための新たな統計量を考案した。また市町村医療費の格差に対して、人口数の少ない市町村の不安定な変動の影響を緩和し、統計的に安定的な指標の作成を行った。
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