研究概要 |
・DNAタイルのセルフアセンブリによる分子計算プロセスにおいて,各タイル種ごとの濃度、温度などのパラメータを含む詳細なシミュレーションモデルにより,いくつかのことなる計算モデルによる実験結果(エラー率,成長速度,生成温度,分解温度等)を精度よく説明することができた. ・DNAタイルの安定化に利用可能な,高効率の光連結手法を開発した. ・分子計算のための新たなDNAモチーフを設計し,1次元および2次元のナノ構造体を作成した. ・DNA構造モチーフの幾何学的安定性を判定するためのアルゴリズムを開発した. ・マイクロ流体デバイス中に固定化したDNAを核として、DNAタイル成長のための種結晶を形成し,その周りに別のDNAタイルを含む溶液に置換することで段階的にセルフアセンブリを行う「ステップワイズセルフアセンブリ」を蛍光修飾したDNAタイルの顕微観察により確認した.また,作成したDNA構造体のバルク評価の一例として,温度変化を加えた場合の結晶分解プロセスを蛍光量により間接的に測定した.
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