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2010 年度 実績報告書

既存医薬分子-タンパク質相互作用のin silico解析

研究課題

研究課題/領域番号 19200024
研究機関東海大学

研究代表者

平山 令明  東海大学, 医学部, 教授 (70238393)

キーワード医薬分子 / タンパク質 / 分子認識 / ドッキング / 分子力学
研究概要

1)プレ・ドッキング法の開発の続行
PLB法により特定されたconcavityに対してどのような種類の分子が結合するかを予めスクリーニングする方法は、ドッキング・シミュレーションの負荷を軽減し、その正確さを向上させることが可能である。この目的で昨年度に開発したAlpha Site Filter法をさらに改良して、有効なプレ・ドッキング法として整備した。しかし、残念ながら本研究課題で行って来たドッキング・シミュレーションに実際に適用することは時間的に難しかった。
(2)生体分子の代謝に関わるタンパク質と医薬分子のドッキング計算
今年度は(1)、(3)および(4)を実施するために、新しい種類のタンパク質に対するドッキング計算を行うことはできなかった。
(3)ドッキング・シミュレーションを用いた医薬分子の毒性予測への展開
血漿アルブミン(HSA)は医薬分子と結合して医薬分子の体内動態に大きな影響を与える。HSAには複数の医薬分子結合部位があるが、今年度はNSAID類が高い親和性を持つsite IIに既存医薬分子がどのように結合するかをドッキング・シミュレーションした。さらに、X線解析、NMRそして結合実験によりsite IIへの結合性が確認されている分子がドッキング・シミュレーションでどのようにスクリーニングされるかを解析した。その結果、ligand efficiencyで評価すると、site IIへの結合が知られている分子を識別することが可能であることが明らかになった。本結果は、ドッキング・シミュレーションが副作用と密接に関係する薬物動態の一部を予測する上で有効であることを示した。
(4)既存医薬分子と炭水化物代謝タンパク質との相互作用解析
(3)の研究成果を受け、ligand efficiencyを用い、ドッキング・シミュレーションで得た炭水化物代謝酵素と既存医薬分子の結合性を詳細に解析した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Use of amino acid composition to predict epitope residues of individual antibodies2010

    • 著者名/発表者名
      S.Soga, D.Kuroda, H.Shirai, M.Kobori, N.Hiarayama
    • 雑誌名

      Protein Eng Des Sel.

      巻: 23 ページ: 441-448

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel target-based de novo ligand design by use of pseudomolecular probe2010

    • 著者名/発表者名
      K.Toda, J.Goto, N.Hirayama
    • 雑誌名

      Med.Chem.Comm

      巻: 1 ページ: 349-354

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Alpha Sphere Filter Method : Application of Pseudomolecular Descriptors in Virtual Screening of 2D Chemical Structures2010

    • 著者名/発表者名
      H.Muta, N.Hirayama
    • 雑誌名

      J.Comput.Chem

      巻: 31 ページ: 2225-2232

    • 査読あり
  • [学会発表] コンピュータを用いた合理的創薬法の現状とその可能性2010

    • 著者名/発表者名
      平山令明
    • 学会等名
      第25回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2010-10-15
  • [学会発表] アミノ酸組成を利用した医薬分子結合部位の予測2010

    • 著者名/発表者名
      曽我真司、白井宏樹、小堀正人、平山令明
    • 学会等名
      CBI学会2010年大会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京)
    • 年月日
      2010-09-16
  • [学会発表] in silico創薬科学は稀少疾患治療薬の研究開発を可能にするか?2010

    • 著者名/発表者名
      平山令明
    • 学会等名
      CBI学会2010年大会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京)
    • 年月日
      2010-09-15

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公開日: 2012-07-19  

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