研究課題
基盤研究(A)
神経回路網はいったん完成したあとも、生涯にわたって神経活動に応じてシナプス結合強度を変化させ、長期増強(LTP)・長期抑圧(LTD)といったシナプス可塑性を示す。このような機能的な可塑性に加えて、成熟脳においてもシナプスの形態的変化が起きることが、近年判明してきた。しかし、このような成熟脳における機能的可塑性を支える分子的基盤については未だに不明な点が多い。私たちは小脳プルキンエ細胞に特異的に発現するδ2型グルタミン酸受容体(δ2受容体)と、小脳顆粒細胞から分泌されるCbln1は、機能的および形態的可塑性をそれぞれ制御することを見いだした。本研究ではこの2つの分子に着目して、成熟脳における機能的・形態的シナプス可塑性機構を明らかにすることを目的とした。
すべて 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)
Science 328
ページ: 363-368
J.Neurosci. 29
ページ: 5738-5748
ページ: 5425-5434
J.Neurosci. 28
ページ: 5920-5930
ページ: 1460-1468