研究課題
基盤研究(A)
代表的蛋白質代謝制御系であるユビキチンシステム、その中でも脱ユビキチン化酵素を中心座標にすえた新たな制御コミュニティの存在を、脳神経系内の情報処理系としてだけでなく、末梢組織からの生体情報をも統合処理するものとして位置づけ、神経細胞の生存や機能発現に伝達(インターフェイス)するインテグレイティブコンダクターとしての仮説を実験的に実証する。具体的には、神経細胞特異的発現を示すUCH-L1、ならびに相同性の高いUCH-L3の2種の脱ユビキチン化酵素を主な題材にし、(1)神経細胞機能発現におけるUCH-L1,UCH-L3分子カスケードの確立、(2)両カスケードの相互作用の有無の実証ならびにその量的・質的バランスと神経細胞機能との相関性解析、(3)外的因子がUCH-L1/UCH-L3システムに与える影響の細胞・個体レベルでの検出とUCH-L1/UCH-L3の多様性・多機能性との関連性解明、(4)リソソーム系など他の蛋白質品質管理系との相互ネットワークの実証と蛋白質代謝制御系を基軸に持つ新たな情報処理システムの概念確立、を申請した研究期間中に実施する。
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