研究課題
平成19年度は、対象微生物の検査用抗原および陽性血清を作製した。一部の微生物では組換え抗原の作製も進めた。また、本研究に不可欠な蛍光分析装置を購入し、反応条件の検討を進めた。1)検査用抗原パネルの作成検査対象の微生物は、国立大学動物実験施設協議会が作成した「実験動物の授受に関するガイドライン」において微生物モニタリング対象微生物のminimum項目に分類されているMHV, Sendai virus, Ectromelia virus, LCMV, Hanta virus, Mycolasma pulmonisに加え、common項目に分類されているEDIMV, Parvovirus(MMV, MPV), TMEV, Clostridium piliformeならびに新興感染症として注目されているMNVとした。今年度は、既存のELISA法やIFA法で使用されている抗原のマイクロビーズ法への適用を検討した。組換え抗原としては、既にELISA用に開発もしくは実用化されているParvovirus(MMV-NS1, MMV-VP2, MPV-VP2), MHV-NPおよびHanta virus-NP抗原に加え、MHV-SおよびSendai virus-NP抗原を大腸菌での発現系を用いて作製し、ELISA法での一次評価後、マイクロビーズ法への適用を検討した。2)検査用陽性血清の作製上記微生物に対する陽性血清を、マウス・ラットを用いた感染実験により作製した。3)反応条件の検討作製した抗原と陽性血清、非感染陰性血清を用いて、マイクロビーズ法の反応条件を決定した。検討項目は、マイクロビーズ担体への抗原カップリング条件、至適抗原濃度、ブロッキング条件、検体血清希釈と反応条件、検出系(ビオチン標識2次抗体およびR-PE標識ストレプトアビジン)の反応条件および洗浄条件である。
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