神経・心筋細胞等電気的にアクティブな組織を対象にin vitro系で個々の細胞を可視化した細胞集団を構成し、単一細胞のレベルで時空間的に精密に制御した電気刺激を印加してその効果につき調べる。このような時空間精密電気刺激の効果は短期的な細胞興奮現象の誘導にとどまらず、長期的に遺伝子発現過程に関与することもあり得ると考えている。以上の状況認識に基づき、本研究では、時空間精密電気刺激の効果を(1)短期的な細胞群興奮制御(心筋細胞系)、(2)中期的な神経回路可塑性の誘導(大脳皮質神経系)、(3)長期的な遺伝子発現制御(心筋細胞市神経細胞両者への分化能を有するP19細胞系)という3つの視点から系統的に調べる。
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