研究分担者 |
岡出 美則 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60169125)
吉永 武史 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師 (10386659)
本村 清人 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (50349784)
岩田 靖 信州大学, 教育学部, 教授 (60213295)
吉野 聡 茨城大学, 教育学部, 准教授 (10334004)
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研究概要 |
本研究の目的は体育科のナショナルスタンダード(体育科が保証する標準的な資質と能力)を策定することである。 ●この目的に向けて昨年度(平成20年度)は,体育科の学習内容の理論的枠組みを構築するとともに,各運動領域及び学年段階(小学校中学年,高学年,中学校2学年)の学習内容を特定する作業を行った。この作業は文科省の「学習指導要領」及び「解説書」の作成作業に連座して行われた。現在,これらの学習内容を第三者が評価可能なものにするために修正作業を行っており,6月中に完成させることになっている。また,この研究成果については,21年1月に札幌で開催されたAIESEPP国際会議(30ケ国230名の外国研究者が参加)で研究代表の高橋が「日本における体育のナショナルスタンダード策定の試み」(キーノートレクチャー)として発表した。 ●ボール運動教材については,「ボールを持たない動き」の学習内容に関わって,ゲーム中の達成率に焦点を当てて授業研究(ゲーム分析)を行った。その結果,小学校の場合,ゲームを大胆に修正し易しくしない限り一定の達成率を保証することが困難であることが明らかになった。 ●アメリカのナショナルスタンダードの策定過程とその具体的内容を分析するために資料を収集するとともに翻訳作業を進めた。また,このスタンダードの体育現場への影響を知るために,ハンプトン大学(バージニア州)を訪問し,スタンダードづくりに直接関与した研究者との面談を通して情報を収集した。
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