研究分担者 |
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
山田 達夫 福岡大学, 医学部, 教授 (60159217)
安西 慶三 福岡大学, 医学部, 講師 (60258556)
熊原 秀晃 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (40389367)
吉田 秀幸 福岡大学, 薬学部, 助教 (20301690)
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研究概要 |
骨格筋エネルギー代謝関連の遺伝子、タンパク発現及び糖、脂質代謝反応の観点より,運動適応を効率的に引き起こす運動の強度,持続時間を検証した。脳血管疾患(認知症を含)およびメタボリックシンドローム(MS)の予防治療に対する運動適応の程度を調べる介入研究を開始した。また,エネルギー代謝に関連するPGC-1αのタンパク量とミトコンドリア量の定量分析法のセットアップを完了した。さらに,第一心音を自動検出するシステムを開発した。 若年男性9名は,乳酸閾値(LT)強度の120%と80%の運動及び安静(CON)の翌日に高脂肪食負荷試験を行った。次に,LT強度で60分間1回,3分間20回,30秒間120回(6名で実施)及びCONを実施した。TG積分値はCONと比較して,120%LTのみ有意に低値を示した。更にPGC-1αは120%LTでのみ有意に増加した。また,60分,3分,30秒実験時のTG積分値はCONと比して有意に低値を示した。 高齢者58名を有酸素トレーニング群,筋トレ群,ストレッチ群に分け10週間の介入研究を行った。ファイブ、コグテストにおける正答数は,有酸素群と筋トレ群において有意に向上し,並行正答数と言語流暢性は筋トレ群でのみ有意に向上した。 MS者39名を食事,運動,併用群に分け12週間の介入を行った。食事,併用ともに体重と腹囲が減少した。運動群の体重も有意に減少したが、その程度は他の群に比して小さかった。食事群は,HOMA指数が有意に改善し,併用群で改善の傾向が認められた,運動群と併用群でのみ,最大酸素摂取量が有意に向上すると共に,動脈硬化指数small dense LDLが有意に改善し,HDLコレステロールは改善傾向を示した。運動群と併用群のこれらの指標の改善の程度と運動量に関連性が認められた。
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