研究課題
最終年度である平成21年度は、昨年行った航空機による台風の直接観測のインパクト実験を中心に研究を取りまとめた。航空機による台風の直接観測の進路予報へのインパクトについて、どのモデルでも改善する結果が得られた。数値予報の成績がよい、気象庁やヨーロッパ中期予報モデルなどでは改善率が小さく、逆に米国のモデルなどでは通常の予報成績があまりよくないと改善率が大きいことがわかった。また、台風中心付近のデータをどのように同化システムに取込むかどうかによって予報精度が大きく影響されることが明らかになった。今回の研究課題では、最適観測法の有効性を確認することを中心テーマとした。この点では、台風第13号と第15号の二つの台風での限られた観測のために、有効性を確認することまではできなかった。高い感度が得られた領域でのデータを同化しても、予報精度の改善への寄与が小さい事例のあることもわかった。これらの結果については、12月に開かれた、気象庁主催、海洋政策研究財団後援による「台風の進路予測技術の高度化に関する国際会議」において、詳細な報告を行った。
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http://tparc.mri-jma.go.jp