研究課題/領域番号 |
19201038
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 名誉教授 (50162706)
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研究分担者 |
浅川 修一 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30231872)
清水 厚志 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30327655)
佐々木 貴史 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70306843)
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キーワード | ドメイン / モチーフ / メダカ / モルフォリノアンチセンス / ノックダウン解析 / 比較ゲノム解析 |
研究概要 |
1.カオナシテータベースの改良 メダカカオナシ遺伝子の発現解析およびノックダウン解析の結果の閲覧が可能な慶應遺伝子データベース(KeioGeneDB)を改良し、ノックダウン解析結果の表現型やターゲット遺伝子の初期胚における発現パターンによる検索を可能とした。 2.カオナシ遺伝子の細胞内局在解析 ノックダウン解析の結果、表現型に特徴のあったTMEM141および魚類に存在しないカオナシ遺伝子であるTMEM171、LLN14をクローニングし、強制発現系による細胞内局在解析を行った。膜タンパク質であるTMEM141は核に、TMEM171はゴルジ、また既存のモチーフが全くないLLN14は核に局在が見られた。 3.トランスジェニックベクターの開発 魚類に存在しないカオナシ遺伝子を解析するため、ヒトカオナシ遺伝子のトランスジェニックメダカの作製を試みた。しかし、導入効率も低く、スクリーニングが困難であるため、新規トランスジェニックベクターの開発を行った。選別マーカーとして心筋でRFPを発現し、外来遺伝子を発現するユニットと併せて2つの発現ユニットを1つのコンストラクト上に持つ基礎ベクターを構築した。コントロールとして骨格筋プロモーター下でGFPを発現させたところ2色の蛍光を示す個体を得ることができた。今回構築したコンストラクトは魚類の旨トランスジェニック体を容易にスクリーニングできるという点で極めて有用であると考えられる。 4.カオナシRNAの解析 小分子KNAの中には機能不明で特徴的な配列を持たないカオナシRNAが膨大に存在する。そこで、昨年度に続き500サンプルのメダカ精巣由来の30塩基のRNAのシーケンスを解析した。 その結果、miRNA、piRNAの他にコーディング遺伝子とも反復配列とも関連の見られない新規のRNAを多数発見した。
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