研究課題/領域番号 |
19201047
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源保全学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
椿 宜高 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (30108641)
|
研究分担者 |
上田 哲行 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (30184930)
針山 孝彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30165039)
清水 勇 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (80025486)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
キーワード | 生物多様性保全 / 保全生態 / 淡水系 / トンボ / 産卵場所選択 / 視物質 / 適応度 / ギルド内捕食 |
研究概要 |
淡水系のハビタットは近年急速に劣化しつつある。その評価にはトンボ類を代表とする生物がしばしば利用されるが、トンボ類がどのようにして産卵場所(=幼虫のハビタット)を選択し、その結果として幼虫群集にどのような動態が見られるのかについてはあまり理解されていない。トンボ類は、主として視覚を利用して産卵場所を選択するので、行動学、電気生理学、視物質分析、生態学的手法を用いて産卵場所選択のメカニズム研究を行った。その結果、カワトンボ類では産卵場所の光環境と、オスの性的形質(翅色)が重要なキューになっていることが分かった。また,視物質発色団の定量をおこない、視覚的な性認識能力が日齢によって変化することを発見した。アカネ類では稲刈り後の水田における田水面残存度が産卵ペア飛来数を左右していることがわかった。アカネ幼虫の生存率は農薬の利用とギンヤンマなどの捕食によって低下することが示唆された。
|