研究課題
基盤研究(A)
本研究は、森林における樹種の絶滅リスクの推定と景観レベルでの群集動態モデルの構築を目的とする。そのために、以下の研究をおこなう。(1)種子の散布距離、実生・稚樹・成木の成長および死亡率などの、全生活史を通じたパラメータを、群集構成種すべてについて定量化する。これに基づき、樹木の個体群動態を種間競争を加味したマトリクスモデルで記述する。(2)森林を有限で孤立した均質なパッチと仮定して、上記のマトリクスモデルにもとづいたシミュレーションをおこない、樹種の局所的な絶滅の過程を明らかにする。(3)現実の景観構造にもとづいてパッチを配置し、パッチ間を種子の長距離散布によってリンクさせたシミュレーションによって景観レベルでの種の多様性の変化を明らかにする。(4)景観構造を仮想的にさまざまに操作して上記のシミュレーションを繰り返し、景観構造と多様性との相互関係を明らかにする。(5)以上の結果を吟味することにより、景観レベルでの多様性の維持機構、および人間が景観構造を変えた場合の森林群集の応答反応を予測する。
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