研究課題/領域番号 |
19201052
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒木 茂 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00158734)
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研究分担者 |
梅川 道久 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (80372548)
土 柳蘭 京都大学, 地域研究統合情報センター, 研究員 (50378824)
北村 由美 京都大学, 東南アジア研究所, 助教 (70335214)
水野 啓 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 助教 (10260613)
舟川 普也 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 教授 (20244577)
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キーワード | 仮想地球 / データベース / 地域研究 / 地理情報システム / グーグルアース / 地域間比較 / 地理教育 |
研究概要 |
(1)平成21年度には3回の仮想地球研究会を開催し、その内容をーデータベース化した。その内容は「アジア・アフリカにおける地球と生命の共進化」、「地域情報データベース構築と地域ドキュメンタリー映画製作にみる『物語』」、「トランスナショナルアジアに生きる華人エスニシティ・アイデンティティの交錯」と多岐にわたり、自然・人文科学、映像論をカバーした。 (2)11月には、京都大学総合博物館・学術映像博2009に参加し、1か月間にわたるブース展示と、姫田忠義氏をまじえてた「地域と地域イメージ」と題するトークイベントを行なった。ブース展示には、これまで集積した仮想地球統合データベースと、クリッカブルマップ、Kmlによるグーグルアース表示などの複数メディアを用いたメッセージの紹介を行なった. (3)地域から発信されるメッセージ「人類の故郷としての氾濫原」「『民俗映画』地図」「アフリカの人為植生」「地点から読むFaidherbia albida」「水と原生林の間」「世界のドア」「日本の里100選」「高谷好一フィールドノート」「山田勇世界生態資源紀行」「東南アジア島嶼部における住民と生態資源のかかわりの現在」を、データベース、クリッカブルマップ、グーグルアースKml化による3種類の表現方法をもちいてホームページ公開を行なった。(http://virtual-earth.asafas.kyoto-u.ac.jp)集積した地点情報数は、世界版、日本版をあわせて2000点余りとなった。 (4)以上の活動をもとにして、報告書を作成した。これはデータベースの構成、内容紹介に加えて、『仮想地球』というコンセプトを、異なった視点から論じたもので、今後『仮想地球』を展開させていく基礎となった。その主な論点は、1)地域研究のミクロな視点と、グローバルな視点とを結合させる媒体として、2)文理融合を、一貫したロジックとして構築する手段として、3)映像、人々の日常経験を定着・交錯させるツールとして、4)地域研究者が地域を超えて関心事を広げ、創発的に視野を広げていく可能性を秘めたものとして、である。
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