研究分担者 |
原田 環 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (40228648)
木村 健二 下関市立大学, 人間文化学部, 教授 (60225034)
鈴木 文子 佛教大学, 文学部, 教授 (40252887)
上田 崇仁 徳島大学, 留学生センター, 准教授 (90326421)
磯永 和貴 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (10201922)
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研究概要 |
(1)現地調査:韓国では巨文島,巨済島,方魚津,釜山,莞島などの植民地時代の日本人村における遺跡,遺物などを調査し,住民たちへのインタビューを行なった。 日本では佐賀、名護屋城博物館,島根、板優生記念館,韓国では釜山市立博物館などで植民地時代の絵葉書調査を行なった。朝鮮植民地時代の絵葉書は全体で8,000枚ほどと把握し,2,000枚ほどを観察、調査した。 (2)引揚者ヘインタビュー:麗水会(下関),木浦会(新山口),北朝鮮から引揚者会(佐世保),巨文島会(豊浦),京城などから引揚者(宇部)の集会に参加したり自宅を訪問したりして映像などおよそ30時間分を記録した。特に北朝鮮から引き揚げ者のなかでにアメリカ・ボストン在住の英文小説作家のMrs.Watkins氏へのインタビューは特記すべきであろう。 (3)満州との関連調査:旧満州の大連の日本人町,新京(長春)の満州映画協会の旧舎に所蔵されている資料観察,北京のキリスト教会と戦争博物館などで植民地時代の写真や文献などを入手した。 (4)研究会:分担者と研究協力者たちが釜山で集まって2回,東亜大学にて5回の総7回の研究会を開き,主に日韓の植民地研究者が研究発表,討論した。 (5)映像放映会:中国映像資料院で発見され,韓国映像資料院が資料化した日本植民地時代の宣伝映画7編の中「志願兵」を一般市民に公開して,アンケートで感想や反響などを調査した。 (6)資料復刻発行:稀貴な『麗水邑十年史』(1号,原版昭和17年)『巨文島(在郷軍人会)分会史』(2号,筆写本)を復刻して研究者及び関係者に配布した。 (7)情報発信:カーラー版A3の4面の「ニュースレター」を4号発行。崔吉城のホームページhttp://www.geocities.jp/dgpyc081にも公開している。
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