研究課題/領域番号 |
19201054
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
崔 吉城 東亜大学, 人間科学部, 教授 (80236794)
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研究分担者 |
原田 環 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (40228648)
木村 健二 下関市立大学, 経済学部, 教授 (60225034)
鈴木 文子 佛教大学, 文学部, 教授 (40252887)
上田 崇仁 愛知教育大学, 日本語教育講座, 准教授 (90326421)
櫛田 宏治 東亜大学, デザイン学部, 教授 (20195431)
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キーワード | 植民地 / 朝鮮半島南部 / 移住漁村 / 日本村 |
研究概要 |
文化人類学(崔)・民俗学(鈴木)・歴史学(原田)・地理学(礒永)・教育(上田)・芸術(櫛田・竹本)などの研究者による総合的な研究・調査を実施し、移住漁村の比較文化的研究に大きな成果を得た。各研究分野間の共通点と相違点が明らかになった。また、台湾の植民地研究者との交流を深め、朝鮮と台湾における植民地研究の共通点と相違点も明らかになったことも大きな成果である。さらに、日本・韓国・台湾におけるそれぞれの研究者の植民地研究へのアプローチの文化的背景が明らかになった。この研究によって韓国、台湾、旧満州などを具体的に連携し、さらに世界的な視野から比較研究が可能になったと考える。 以下、具体的な研究・調査の具体的な概要を述べる。 1、定期研究会の実施を行なった。テーマは次の通りである。6月20日画像記録、10月3~4日映像記録、11月7日在日・引き揚げ者および日本人の韓国民家研究など研究会を通して問題点を発見し、深めることができた。 212月26・27日台湾・淡江大学において「生活世界にみる東アジアの植民地経験の」開催して台湾の研究者と協力体制を作ることが可能になった。特に戦前の映像を視聴して映像による研究の可能性を提案することができた。 3、中国・満州映画協会の朝鮮関係映像に関する現地調査では当時満映に努めたことのある曽根崎明子氏を連れて行って確認するようにし、それは山口放送テレビにより50分(2010、5,28、午後3時50分から)放映された。 4、南アフリ・ケープタウンにおけるイギリス植民地史の現地調査では植民主義者といわれる人が記念される現場を訪ねて行った。 5、山口県文書館・熊本県立図書館などの植民地関連史料の調査収集した。 6、韓国・台湾におけるシンポジュームの成果と『映像の植民地朝鮮』(風響社)の二冊を刊行進行中である。
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