研究課題/領域番号 |
19202005
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西村 清和 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50108114)
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研究分担者 |
尼ヶ崎 彬 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70143344)
長野 順子 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20172546)
相澤 照明 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (50167764)
山田 忠彰 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (10220386)
中川 真 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (40135637)
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キーワード | 自然 / 芸術 / 美的生活 / 環境 / 日本の芸術 / 都市 / 風景 / 旅行 |
研究概要 |
1.本研究は従来自然美論、風景論、環境美学、都市美学という評語のもとで考えられてきたさまざまな具体的、個別的諸問題領域を、生活の場において企てられたさまざまな美的実践としてとらえなおし、あらたな理論化を目指すものである。この目的のために今年度は、4回の研究会議において、「森林美学の歴史と射程」(喜屋武盛也)、「自転車の詩学--風景の相対性理論」(東口豊)、「庭園美学の可能性」(安西信一)、「古典的ハリウッド映画における空間構成の議事ビオトープ性」(木村建哉)、「「駅メロ」の軌跡とサウンドスケープ論--プラットホームから携帯電話へ」(太田峰夫)、「雨の美学」(青木孝夫)についての研究分担者による研究発表とそれについての討議を行った。 2.第二回研究会を佐賀大学で行ったのを機会に、長崎にある通称,「軍艦島」のいわゆる産業廃墟を実地見学することで、廃墟、風景、物語、日常生活における美的経験といった問題群に対する具体的な経験とイメージを共有するフィールド研究を行った。 3.2010年8月に中国・北京でおこなわれた国際美学会議において、本研究のテーマと成果を広く世界にむけて発信するべく参加し、研究発表をおこなった(外山、小田部、椎原)。 4.四年間でえられた豊富な研究成果を社会に向けてひろく公開するべく、論文集を書籍『日常性の環境美学』(西村清和編、勁草書房、2011年9月出版予定)として出版することを計画し、そのために補助金の一部を繰越金とした。 5.2012年3月に論文集『日常性の環境美学』(西村清和編、勁草書房)1,200部を刊行し、研究成果を多くの研究者に共有して貰うために、繰越金で182部を買い取り、これを献本とした。
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