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2009 年度 実績報告書

中世末期プロヴァンス祭壇画に関する美術史学的知見の統合を促す科学解析の方法的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19202006
研究機関東京大学

研究代表者

西野 嘉章  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20172679)

研究分担者 諏訪 元  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (50206596)
吉田 邦夫  東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (10272527)
キーワード文化財科学 / 年代測定 / 物性研究 / 製作技法 / 美術史
研究概要

研究最終年度にあたる本年は、当初の計画通り、10月に西野、吉田、菊池の3名が現地に赴き、仏国文化コミュニケーション省プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地域圏文化事業局の担当者イヴ・クランが氏他と、『燃える柴の三連祭壇画』の設置場所である礼拝堂の改修工事の進捗状況のチェック作業を行い、調査報告書の取りまとめ、さらにはと修復事業竣工セレモニーの段取りについて打ち合わせを行った。また、ブッシュ・デュ・ローヌ県立古文書館所蔵の1475-1476年制作請負契約書の所在確認と画像データ取得を行った。さらに、各種の事情によりこれまで調査が許可されぬままにあり、現在エクスのサン=テスプリ聖堂主身廊に仮設展示されている『受胎告知三連祭壇画』について、デジタル赤外線写真撮影と外形観察調査を行った。さらに西野、吉田の2名が、帰路、ブカレストに赴き、ルーマニアにおける同時代の美術文化財保存修復の現状について調査を行った。また、上記海外調査とは別に、国内では『燃える柴の三連祭壇画』の修復事業の最終報告書を編纂するための、写真図版の整理と画像の処理を研究上半期にわたって行った。さらに下半期には、記載すべきデータの再チェックと、すべての文字データのフランス語訳の作業を行い、その上で、B5版334頁の最終報告書の作成を行った。なお、年度末に現地のサン=ソヴール大聖堂で、仏国政府、地域圏、学術機関等の関係者を集めた修復事業竣工セレモニーが予定されていたが3月11日に起こった東日本大震災のため、日本側代表者の西野が出席できなくなったため、式典は2012年7月初旬に繰り延べとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Le Triptyque du Buisson ardent 1475-1476, Aix-en-Provence, Cathedrale Saint-Sauveur2011

    • 著者名/発表者名
      Y.Nishino
    • 雑誌名

      Etat, DRAC/CRMH PACA

      ページ: 1-12

  • [図書] Le triptyque du Buisson ardent, Comite franco-japonais pour la recherche scientifique sur le patrimoine culturel2011

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Nishino(edite par)
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      Musee de l'Universite de Tokyo

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公開日: 2012-07-19  

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