研究課題/領域番号 |
19202009
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
豊島 秀範 国学院大学, 文学部, 教授 (90133272)
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研究分担者 |
遠藤 和夫 国学院大学, 文学部, 教授 (50054507)
伊藤 鉄也 国文学研究資料館, アーカイブ研究系, 准教授 (10232456)
渋谷 栄一 高千穂大学, 商学部, 教授 (80162650)
中村 一夫 国士舘大学, 文学部, 教授 (50407194)
田坂 憲二 福岡女子大学, 文学部, 教授 (70136406)
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キーワード | 源氏物語 / 河内本 / 平瀬本 / 大島本 / 定家本 / 吉川家本 / 明融臨模本 / 天理河内本 |
研究概要 |
本研究課題は、以下の5項目によって構成される研究である。(1)統一テーマ「源氏物語諸伝本の再検討を通して新提言へ」、(2)「源氏物語河内本に関する研究」、(3)「源氏物語本文の位相に関する研究」、(4)「定家本本と注釈の生成過程に関する研究」、(5)共有資源としての源氏物語本文データベースの構築と公開。 平成19年度の研究成果は報告書『源氏物語本文の再検討と新提言1』に掲載した。その内容は、(1)統一テーマのもとに、六回の共同研究会を開催し、藤本孝一・室伏信助・佐々木孝浩・今西祐一郎・新美哲彦の各氏による招待講演の内容を掲載した。また、各研究会ごとに研究代表者・研究分担者の全員が、担当する(2)〜(4)のテーマに即して研究発表を継続し、それぞれ、「河内本「平瀬家本」・「吉川家本」の実態-「花宴」巻一」(豊島秀範)、「吉川資料館本源氏物語の-特徴」(遠藤和夫)、「源氏物語本文に関する問題点-大島本・陽明本・平瀬本の場合-」(伊藤鉄也)、「定家本「源氏物語」の生成過程について-明融臨模本と大島本「若菜上」ー中心に-」(渋谷栄一)、「大島本『源氏物語』伝来の再検討」(田坂憲二)、「源氏物語諸伝本の語彙に関する一考察」(中村一夫)、「『源氏物語』本分系統分別一覧(一)-桐壺〜若紫-」(中川照将)の研究論文へと結実した。さらには、本研究の目的の一つである若手研究者の育成として、「『源氏物語』本分研究-平瀬本「関屋」の表現世界-」(菅原郁子)、「平瀬本『源氏物語』「橋姫」本分の様態」(神田久義)、「天理河内本『源氏物語』の調査報告-「行幸」巻の本文について-」(石渡健児)の、大学院生3名の研究報告を掲載した。また「平瀬本」の鎌倉期写本のうち「匂宮」「橋姫」翻刻を掲載した。
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