研究課題/領域番号 |
19202011
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
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研究分担者 |
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90111781)
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
劉 建輝 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (00321620)
磯前 順一 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (60232378)
FREDERIK CRYNS 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (90370139)
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キーワード | 概念 / 概念史 / 概念編成 / 近代的再編 / 語彙史 / 近代語彙 |
研究概要 |
1、19世紀半ば以降日本で形成された新しい語彙、概念や意味について研究した文献を調査し、2000点以上のリストをつくり、2008年3月に「日本語語彙研究文献データベース」として、国際日本文化研究センターのホームページに公開した。 2、人間文化研究機構連携プロジェクト「文化の往還」の一環として、2007年10月16日〜18日に北京大学でシンポジウム「東アジアにおける近代諸概念の生成と展開」を開崔し、その日本側報告の全般に対して、討論をふまえた再編集を行い、中国語による報告を日本語訳し、鈴木貞美・劉輝建編『東アジアにおける知的システムの近代的再編集をめぐって-北京大学シンポジウム,2007より』として国際日本文化研究センターより刊行した。 3、研究代表者は、(1)上記のシンポジウムにおいて、「東アジアにおける学芸概念編成史-その研究法」を報告、一語ないしは一つの概念の意味の変遷を追う従来の概念史研究の欠陥をおぎない、知のシステムおよび思想史の枠組みを問いなおす有効な方法として,概念編成(conceptual system)の編みかえの歴史を考察する方法を提案した。(2)、また「近代」「近代主義」、"modern","modernism"について、概念編成史の研究を行い、「近代の超克」の動きとあわせ、思想史と関連させて考察する論文を、別の共同研究の報告書に発表した。この論文に注目する書評および紹介記事が、『朝日新聞』3/23日、読書欄(評者、橋爪紳也)および『毎日新聞』5/4大阪本社版(池田知隆論説委員)など掲載され、社会的にも関心をもたれている。
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