研究課題
21年度は20年度に引き続いてMR I撮像実験と自然会話観察を行い、音声文法研究会との共同企画である「円卓会議」(1月16日)も含めて計9回の研究打ち合わせを通じて、人物像と音声文法についての知見を深めた。得られた研究成果は論文集2冊(『可能性としての文化情報リテラシー』『コミュニケーション、どうする?どうなる?』)の他、著書1冊、論文25編、招待講演12件、学会等発表34件を通じて積極的に発表した。これらをふまえ、最終成果物である「日本語教育・国語教育に役立つ、音声言語教育の基礎資料」の作成を進めた(末尾のwebページ欄参照)。特に日本語教育に関しては、前研究課題の中で我々が発足させた、日本語教育学会のテーマ研究会「日本語音声コミュニケーション教育研究会」を活用し、基礎資料の充実を図った。その過程で、研究集会(8月30日、関西学院大学、参加者16名)、講演会(11月3日、同、講師:磯村一弘氏(国際交流基金)、参加者100余名)、国際ワークショップ(12月19日、京都府立けいはんなホール、参加者48名)を開催し、研究組織内外での情報交流を重ねた。他方、国語教育に関しては、甲陽学院中学校での講演(11月19日)において基礎資料の有用性を確信させる手応えを得た。国語教育を念頭に、20年度に開始した、出版社のホームページ「三省堂Word-Wise Web」上の連載「日本語社会のぞきキャラくり」http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/author/sadanobu/)は好評を得て、今年度3月から英語版・中国語版も始まり、国語教育と日本語教育の双方の基礎資料になりつつある。これらの機会を通じて『音声言語』教育研究の次代の柱となるべき若手研究者を登用して育成をはかり、国内外での研究成果発表を支援した。人的結びつきの実態を示すため、裏面では研究代表者(定延)を二重下線で、連携研究者を一重下線で、研究協力者を点線下線で示す。
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すべて 雑誌論文 (25件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (46件) 図書 (1件) 備考 (1件)
可能性としての文化情報リテラシー(岡田浩樹・定延利之(編))(ひつじ書房) (印刷中)
コミュニケーション、どうする? どうなる?(林博司・定延利之(編))(ひつじ書房)
ページ: 114-137
ページ: 138-153
ページ: 154-176
『国際文化研究科論集』第11号(日本文化編1号)愛知県立大学大学院国際文化研究科
ページ: 49-67
『平成21年度 学生自主企画研究事業報告書』愛知県立大学教育研究センター
ページ: 51-69
『南女子大学研究紀要(人間科学編) 第46号
ページ: 77-82
日本音響学会聴覚研究会資料H-2010-29(電子情報通信学会技術研究報告, SP2009-150) Vol.40, No.3
ページ: 145-149
ページ: 151-156
ページ: 157-162
遠藤織枝退職記念論集 世界をつなぐことば(三元社)
ページ: 309-321
国際文化学(神戸大学国際文化学会) Vol.21
ページ: 63-75
神戸大学大学院国際文化学研究科博士論文
ページ: 1-164
第15回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」発表論文集
ページ: 15-20
日本語表現学を学ぶ人のために(糸井通浩・半沢幹一(編))(世界思想社)
ページ: 118-131
IEEE Trans.on Audio, Speech and Language Processing Vol.17, No.2
ページ: 299-311
自然言語処理 Vol.16, No.4
ページ: 47-63
人工知能学会誌 Vol.24, No.5
ページ: 656-664
日中言語研究と日本語教育 2号
ページ: 21-33
Logopedics Phoniatrics Vocology
ページ: 1651-2022
『アジア・オセアニア地域における他文化共生社会と日本語教育・日本研究』(香港大学現代語言及文化学科(香港大学外国語・文化学院)日本語研究学科香港日本語教育研究会)
ページ: 415-421
日語学習与研究(Nihongo no Gakushu to Kenkyu) 142号
ページ: 47-52
http://cil.cla.kobe-u.ac.jp/~kaken/