研究課題/領域番号 |
19202021
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
吉尾 寛 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (40158390)
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研究分担者 |
葭森 健介 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50191648)
都築 晶子 龍谷大学, 文学部, 教授 (00115601)
稲田 清一 甲南大学, 文学部, 教授 (60221777)
三木 聰 北海道大学, 文学研究科, 教授 (90165986)
佐藤 公彦 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10178717)
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キーワード | 東洋史 / 中国 / 台湾 / 民衆 / 地方史実 / データベース |
研究概要 |
I データベース改良の試み 本年度重点化した下記「II」の調査に対応し、画像データの大量集積を可能にするデータベース「中国民衆運動史実ver.3β」を試作した。ただし、画像データを自動的に圧縮するプログラムになお課題があり、現時点では全画像データをこれに集積するまでには至っていない。 II 文字データの入力・集積(集積したテキストデータは約1,327,000字。内、797,000字分は入力を終え、その中の170,000字が海外からの入力) (1)秦末~唐末五代の文字データの入力は龍谷大学で一括的に進め、項目的整理を行なった。 (2)宋代以降については、国内・外の研究分担者・協力者によって、王小波・李順の乱、河南省の土賊等の地方反乱、福建・江西省等の民変、広東・福建・江西・湖南省等の山寇等、李自成の乱、奴変、江浙地区の搶米・民変・抗租、広東・広西省の少数民族等の反乱、太平天国および同時期の西南の少数民族反乱、魯西白蓮教反乱、山東・河北・安徽省の義和団運動、民国期の主要な秘密結社、および台湾等の海賊について進めた。加えて、元末明初の反乱の史実の集積も開始した。 III 主な現地調査とそれによる画像データの集積 (1) 秦末~唐末五代に関しては、安徽省・六安、寿春、合肥等から浙江省湖州、杭州、紹興、寧波、舟山等にかけて踏査した。この調査には南京師範大学等の協力を得た。別に大乗教の乱他仏教反乱について山東省を調査した。 (2) 宋代の王小波・李順の乱に関する調査のほか、明末清初の黄通の乱に関する福建省寧化県の調査、同時期奴変に関する江蘇省宜興県の予備調査、清代の堡寨に関する河南省博愛県の調査、太平天国に関する江西省桂平市等の調査を、厦門大学、南京大学、河南大学等の協力を得て行った。 IV 中間報告会「中国民衆反乱史の地域と景観」の開催(公開) 2009年12月19-20日高知大学において実地調査の成果を中心に公開報告会を開催し、今後の課題等を確認した。
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