(1)本研究は、過去中国民衆運動史研究に関わった日本のいわば三世代にわたる研究者、加えて中国・台湾における関係の研究者が参集し、それぞれの研究業績をふまえて秦末~清末にかけての中国民衆運動の地方史実を集積し、最終的に一体的なデータベース(以下「DB」と略称)を構築するものである。 (2)この作業を通して、日・中・台の研究の中で中国民衆運動の史実がどれほど掌握できているかを具体的に確認するとともに、集積された史実群をもとに中国民衆運動の歴史的動態のもつ特徴について実証的に解明し、さらには、日・中・台で共有できる新たな分析視点を見出そうとするものである。
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