研究課題/領域番号 |
19202024
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
油井 大三郎 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (50062021)
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研究分担者 |
藤永 康政 山口大学, 人文学部, 准教授 (20314784)
梅崎 透 フェリス女学院大学, 文学部, 准教授 (30401219)
内田 綾子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (20283468)
藤本 博 南山大学, 外国語学部, 教授 (70165421)
小塩 和人 上智大学, 外国語学部, 教授 (80257063)
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キーワード | 1960年代 / 文化変容 / 文化越境 / 多文化主義 / ポストモダン |
研究概要 |
第3年度においては4回の研究会を実施するとともに、全国学会などで一部のメンバーが報告やコメントをすることで成果の中間的な還元にも努力した。まず、研究会では、第1回(4月19日)として来日中のJerry K.Fisher氏(Macalester Univ.)を招き、1960年代におけるべ平連との関係などについて体験談をうかがった。第2回(7月5日)は、クリストファー・イシャウッド氏(上智大学)を招いて、新左翼の日米比較に関する報告をしてもらった。第3回(10月11日)では、藤永康政、土屋和代の両氏による川島正樹『アメリカ市民権運動の歴史』の合評を行い、1960年代におけるアフリカ系の運動に関する基本的な意義と問題点について認識を深めた。第4回(12月13日)では、八十田博人氏が「イタリアの60年代社会運動研究の動向」の報告を行い、1960年代の社会運動のヨーロッパ的特徴を検討した。史料面では、ミシガン大学のコレクションやカリフォルニア大学の本校があるバークレーで1960年代に発行されていた『バークレー・バーブ』をマイクロフィルムで購入した。また、ジョンソン政権期の公民権問題に関する史料もマイクロフィルムで購入し、1960年代の米国政府関係資料についてかなりの充実を図ることができた。最後に、最終年度となる2010年度に行う国際シンポジウムの企画を具体化するとともに、一部のメンバーが研究の中間的成果を歴史学研究会(5月)や同時代史学会(12月)で報告し、好評を得た。さらに、現地調査では油井がカリフォルニア大学バークレー校所蔵の史料収集を行うとともに、同校のバーシェイ教授と意見交換を行い、同校が1968年運動の30周年にあたる1998年に行った国際シンポジウムのProceedingsを入手することができた。また、Feminism関係では豊田氏が現地調査を行い、貴重な史料の収集を行った。
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