研究課題/領域番号 |
19202025
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研究機関 | 奈良県立橿原考古学研究所 |
研究代表者 |
寺澤 薫 奈良県立橿原考古学研究所, 総務企画部, 部長 (90250365)
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研究分担者 |
豊岡 卓之 奈良県立橿原考古学研究所, 総務企画部, 総括研究員 (00250374)
橋本 裕行 奈良県立橿原考古学研究所, 総務企画部, 総括研究員 (80270776)
林部 均 奈良県立橿原考古学研究所, 埋蔵文化財部, 総括研究員 (70250371)
坂 靖 奈良県立橿原考古学研究所, 埋蔵文化財部, 総括研究員 (30250377)
岡林 孝作 奈良県立橿原考古学研究所, 埋蔵文化財部, 総括研究員 (80250380)
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キーワード | 纏向遺跡巻之内地区 / 1 / 500の地形図 / 勝山古墳第6次調査 / 桜井茶臼山古墳第4次調査 / 紀年世界遺産殷墟科学発掘80周年考古与文化遺産論壇会議 / 偃師二里頭遺跡 / 安陽殷墟 / 〓北商城 |
研究概要 |
平成19年度は、(1)資料調査、(2)地形測量と観察、(3)勝山古墳の発掘調査、(4)桜井茶臼山古墳の調査という4本の柱を立て研究を推進した。 (1)資料調査:本年度も、寺沢の指導の下、主に研究協力者である橋本輝彦が、桜井市教育委員会が過去に実施した纏向遺跡の調査資料の再整理を行なった。 (2)地形測量と観察:纏向遺跡巻之内地区(珠城山北方地区を改称)の1/500の地形図を図化予定範囲の1/2の範囲の図化を航空写真撮影を(株)南紀航測センターに委託し、完了した。 (3)勝山古墳の発掘調査:昨年度に引き続き、本年度も墳丘の形状と規模および築造時期を確定することを目的として、2008年12月8日〜12月26日の日程で第6次調査を実施した。前方部東南角推定地に調査区を設定し、前方部東南角の墳端を確認した。これによって、墳丘規模(全長115m、後円部径70m、くびれ部幅26m、前方部長約48m、前方部前端幅約38m)と周濠の形状・規模(馬蹄形・東西長約145m・前方部全面側の幅約11m)がほぼ確定した。また、裾端部出土土器により築造時期は、古墳時代前期初頭であることも確実となった。 (4)桜井茶臼山古墳の発掘調査:今日の研究水準に則した視点から桜井市茶臼山古墳の埋葬施設の再検討を目的として、本年度は後円部墳頂方形壇の構造解明、石室被覆状況の位置確認のための発掘調査(第4次調査)を、2009年1月7日〜3月17日の日程で実施した。 (5)学会参加:2008年10月30日・31日に中華人民共和国河南省安陽市安陽賓館で開催された「紀年世界遺産殷墟科学発掘80周年考古与文化遺産論壇会議」に豊岡・橋本・岡林の3名が出席した。また、これに合わせて偃師二里頭遺跡・偃師商城・鄭州商城・安陽殷墟・安陽〓北商城等中原を代表する夏商周代の遺跡の踏査を実施した。
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