研究課題/領域番号 |
19203005
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白取 祐司 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10171050)
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研究分担者 |
仲 真紀子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00172255)
川崎 英明 関西学院大学, 大学院・司法研究科, 教授 (30127485)
今井 猛嘉 法政大学, 大学院・法務研究科, 教授 (50203295)
高倉 新喜 山形大学, 人文学部, 准教授 (50301867)
田中 康雄 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20171803)
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キーワード | 基礎法学 / 教育系心理学 / 刑事法学 / 社会系心理学 / 実験系心理学 |
研究概要 |
本年度も、実施計画にもとづき、各班でそれぞれ研究を進めたうえで、その成果を共有するため、例年通り年度末に研究集会(ワークショップ)を2日間にわたって行い(2011年1月22日、23日)、これまでの研究成果の総括と具体的提言のための作業も行った。この集会では、刑事裁判心理学という観点から大変重要なテーマである取調べの可視化について、韓国・釜山大学教授、関永盛氏に講演いただき、日本における全面可視化導入の可能性と条件について議論を深めた。各班の状況は以下のとおりである。 (1)手続的公正の心理学班では、2010年5月8日、日本法社会学会において、ミニシンポジウム「裁判員制度と弁護士」を企画し、'その研究成果を報告した。その際、研究分担者の松村が主報告をし、・研究代表者の白取は全体の報告に対するコメントを行った。 (2)裁判員制度分析班では、施行後1年余り経過した裁判員裁判を多面的に分析するため、近畿弁護士連合会の行ったアンケート結果の分析、集団意思決定における情報格差問題の心理学的分析、裁判員裁判における精神鑑定の複数実施にかかる問題と具体的提案、充実した評議の実現に向けた法学的アプローチ、情状鑑定と量刑判断など、制度の実施によって明らかになった問題点を中心に、学際的研究といくつかの提言をまとめる作業を行った。前年度実施したフランスの刑事裁判と心理学に関する共同研究については、2010年3月に実施したシンポジウムをまとめるほか今年度は文献のやりとりのみにとどまった。 (3)証言心理学班では、これまでの子供に対する面接法(司法面接)について、被疑者に対する「情報収集アプローチ」の可能性の検証、供述分析における主犯と従犯の識別についての心理学的検討、少年非行に関する実証的研究などを行った。 (4)これまでの各班の研究を統合・総括するための準備作業として、刑事司法の各プロセスにおける心理学・心理鑑定の可能性と有用性について、研究代表者である白取が報告した。
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