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2007 年度 実績報告書

啓蒙思想と経済学形成の関連を問う-グローバルな視点から

研究課題

研究課題/領域番号 19203011
研究機関京都大学

研究代表者

田中 秀夫  京都大学, 経済学研究科, 教授 (40148599)

研究分担者 生越 利昭  兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (30094527)
渡辺 恵一  京都学園大学, 経済学部, 教授 (20148365)
米田 昇平  下関市立大学, 経済学部, 教授 (20182850)
原田 哲史  四日市大学, 経済学部, 教授 (70208677)
後藤 浩子  法政大学, 経済学部, 教授 (40328901)
キーワード啓蒙思想 / 大ブリテン / 多元的な経済学 / スコットランド / アイルランド / アメリカ / 地域的コンテクスト / 国際的コンテクスト
研究概要

この共同研究は、近年のとりわけ英米における華々しい大ブリテン研究から刺激をうけつつ、17、18、19世紀における大ブリテンと周辺、すなわちイングランド、スコットランド、アイルランド、アメリカの4地域における啓蒙思想と経済思想の不可分の関係を成す展開を相互比較しつつ解明しようとした、田中が研究代表者として遂行した前回の共同研究(基盤研究)を踏まえ、それをさらに前進させ、アングロ・アメリカ圏だけではなく、ヨーロッパと日本も視野に組み込んで、もっと広いグローバルな視点をもって、啓蒙思想と経済学の形成の関連という問題に接近するものである。かつては経済学という新しい学問は、重商主義を批判する自然法思想から、いわば単系発生的に生まれた英米の学問であったといった類の理解が通説となっていたが、今日ではそのような単純な理解は支持できない。経済学の興隆と発展を他の知的領域、とくに政治と法、そして歴史との関係に注目してコンテクスト的に分析するとともに、地域的コンテクストと国際的コンテクストにも目を向けて多元的形成の実相を解明することを目指す。経済学は18世紀の後半に英国、フランス、イタリアなどで学問として成立した。経済学はまさに啓蒙の戦略的知的道具として形成されたのであって、それは社会の改革という啓蒙の課題と切り結んでいた。その関係の仕方には、地域的な差異があり、その差異との関連で、多元的な経済学の形成を比較しつつ明らかにし、同時に各地域の啓蒙の課題の具体的な様相の多様性と共通性についても分析を深める。この年度には4回の研究会を持ち、それぞれの分担研究者の中間研究報告を中心に意見交換を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ベンジャミン・フランクリン-アメリカ啓蒙の起源2007

    • 著者名/発表者名
      田中秀夫
    • 雑誌名

      経済論叢 178

      ページ: 14-33

  • [雑誌論文] スミス租税論再考-地租と内国消費税を中心にして2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺恵一
    • 雑誌名

      札幌学院商経論集 24

      ページ: 1月18日

  • [雑誌論文] 「重商主義」の時代-貧困と救済2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤誠一郎
    • 雑誌名

      小峯敦編『福祉の経済思想家たち』ナカニシヤ出版

      ページ: 3月12日

  • [学会発表] 奢侈論争と18世紀フランス経済学2007

    • 著者名/発表者名
      米田昇平
    • 学会等名
      経済学史学会
    • 発表場所
      九州産業大学
    • 年月日
      2007-05-27
  • [図書] マキァヴェリアン・モーメント(翻訳だが、共同研究に関係が深い)2008

    • 著者名/発表者名
      ポーコック、田中秀夫, 他訳
    • 総ページ数
      704
    • 出版者
      名古屋大学出版会
  • [備考]

    • URL

      http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/%Etanaka/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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