研究課題/領域番号 |
19203013
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 良平 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (20172463)
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研究分担者 |
徳永 澄憲 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (10150624)
黒田 達朗 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (00183319)
曽 道智 香川大学, 大学院・地域マネジメント研究科, 教授 (60284345)
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キーワード | 地域経済構造 / 産業集積 / 新経済地理学 / コンパクトシティ / リンケージ / 競争と連携 |
研究概要 |
初年度の研究課題である都市集積の現状把握、都市間競争・連携に関しての国際比較のために、中国諸都市とニュージーランド諸都市の調査に赴き、資料収集および関連研究者と面談し情報収集に努めた。また、ニュージーランドのワイカト大学では中村がセミナーで報告した。この論文は、地域格差に関する定量的な国際比較に関する論文で、国際的にも知名度の高い専門誌Urban Studiesに掲載が受理されているものである。 経済学の外部経済が存在する場合の集計的効率性と競争的均衡の乖離分析の定式化と実証という研究課題に関しては、中国、ニュージーランドの諸都市に調査に行き、そこで得られた資料やデータなどの知見をもとに、論文構成をおこなった。その成果として、中国北京大学における日中応用地域科学セミナーにおいて、研究代表者、分担者全員が報告を行った。 Kuroda and Ishizukaでは、地域間の課税競争モデルを集積の経済を考慮して分析し、土地を非移動財と仮定することで、従来の新経済地理学とは異なり、環境を考慮した輸送に関する機会費用の増大による人口集中の可能性を検討している。 集積の経済効果に関して刊行された論文としては、Tokunaga and Lu (2008)があり、そこでは新経済地理学(NEG)モデルに基づき、東アジアにおける日系電気電子企業の新規立地要因分析を行い、同一産業が集積している地域に新規立地することを実証的に明らかにした。また、中村(2008)では、地域間競争を考える基礎となる地域経済の循環構造に関して、その分析の手順などに関して示すと共に、北九州市における分析例を示している。
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