研究課題/領域番号 |
19203013
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 良平 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (20172463)
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研究分担者 |
徳永 澄憲 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (10150624)
黒田 達朗 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (00183319)
曽 道智 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60284345)
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キーワード | 地域経済循環 / 集中指数 / 母国市場効果 / 地域産業集積 / 市場ポテンシャル / 地域構造 / 地域格差 / グローバリゼーション |
研究概要 |
中村と徳永は、研究計画にある通りに、地域集積の経済効果に関して、国内と中国の実証研究をおこなった。これによって、我が国の集積の経済の特徴と中国のそれとの違いが明らかにされた。我が国の集積は同業種集積効果が低下していることに対して、中国は技術移転による集積効果があることが示された。中村と黒田は、これまでの研究成果を統括する観点から、これからの地域経済分析のあり方と都市経済の展望について、「新都市」に寄稿をした.特に地域経済分析については、産業連関分析を用いた新たな分析手法を提示し、その具体的適用例まで述べている。研究タイトルにもある不確実性下の地域経済分析として、ポートフォリオセレクションの概念を用いた地域経済の安定性と多様性に関するモデルを提示している。黒田の学会報告論文「The Deterninants of Geo- graphic Concentration of High-Tech Industries in China」は、中国における産業集積と集中に関して偏り指数を用いて、ハイテク産業に関しての実証を行ったものである。曽は以下の研究を行った。脱国境の国際経済分析:これまで国際経済の母国市場効果の研究に広く使われた農業部門を簡略化し、国際間に流動する資本を導入したモデルを再構築した。都市・地域システムの進化:資本の国際間・地域間の流動性を考慮し、グローバル化による国際・国内地域間の格差を同時に分析した成果はJournal of Urban Economicsに掲載された。
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