研究課題
基盤研究(A)
(1)ゲーム論的なアプローチによる地域間競争と連携の定式化を試みる。非協力および協力ゲーム理論のレビューから出発し、内外の論文から現実の政策への適用例を検索する。初年度の目標は、第一段階として非協力ゲームにおける発展系としての情報不完備なゲームにおけるベイジアン・ナッシュ均衡に関して、地域間競争への適用を試みることであった。仮に、ゲーム理論を用いてのモデル化が予定通りに進展しない場合には、基本的な定式化にとどめ、経済学の外部経済が存在する場合の集計的効率性と競争的均衡の乖離分析の定式化と実証に向かう。(2)都市集積の現状把握、都市間競争・連携に関しての国際比較のために、中国諸都市、欧州諸都市の調査に赴き、資料収集および関連研究者と面談し情報収集に努めることとした。(3)都市集積効果と地域間格差について、新経済地理学におけるポテンシャル概念を定式化したモデルを国際的に応用し、地域格差を計測することに1つの目的があった。もう1つは、地域間連携との関係で、地域間の格差の収束・発散がどのようなメカニズムに基づいて変化するのかを、内生的成長論による格差収束モデルの新たな展開を試み、それを国内地域に適用、また海外比較をおこなうことを計画していた。さらに、地域競争力の指標として新経済地理学のポテンシャル概念を展開して地域競争力を測り、地域間競争の尺度を与えることであった。
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