研究課題/領域番号 |
19203017
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宮島 英昭 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60182028)
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研究分担者 |
青木 英孝 千葉商科大学, 商経学部, 准教授 (90318759)
広田 真一 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (40238415)
蟻川 靖浩 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (90308156)
久保 克行 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20323892)
齋藤 卓爾 京都産業大学, 経済学部, 講師 (60454469)
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キーワード | 企業の統治構造 / 企業のパフォーマンス / 企業組織 / 所有構造 / 市場競争 / M&A / 企業金融 / 企業文化 |
研究概要 |
本研究の目的は、1990年代後半から大きな変貌を示す日本企業の統治構造と、企業パフォーマンスの関係を包括的に分析することである。具体的分析は以下の3局面からなる。 ●内部ガバナンス(取締役会構造・報酬システム)と事業・内部組織・雇用システムとの関係 ●株式所有構造の進化(M&Aなどの支配権市場の進化を含む)と内部ガバナンスとの関係 ●生産物市場における市場競争と企業統治の関係 当年度は、データの収集、必要な変数の作成、関連する文献の研究を中心とし、あわせて海外の研究者と連携しながら、上記の3テーマに関する分析戦略を確定した。また、本年度は、研究代表者が中心となって構築してきた2つのデータベース、(1)1980年以降を対象とする早稲田コーポレート・ガバナンスDBと、(2)20世紀の大企業の財務・所有構造に関するDBを基礎にその拡充を図った。とくに、(1)については、取締役構成、雇用状況、内部組織構造、企業間競争に関するに関するデータについて進展を見た。また、(2)に関しては国際比較の可能性を考慮しながら、サンプルの拡大とデータのクリーンアップを主として進めた。 本年度の研究成果としては、上記(2)のDBを利用した、海外研究者との共同論文、20世紀の企業金融・所有構造の進化と経済制度の関係に関する草稿が完成し、今後、国際学会で報告予定である。また、上記(1)を利用して、企業パフォーマンスと企業文化との関係に関する英文論文作成、投稿した。その他、研究分担者も、上記のデータベースの拡充に協力し、また、それを利用して、近年の日本企業コーポレート・ガバナンスの進化に関する分析を進め、その成果は、宮島英昭編『企業統治分析のフロンティア』(日本評論社)で近く、公表予定である。
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