研究課題/領域番号 |
19203019
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
米倉 誠一郎 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00158528)
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研究分担者 |
西口 敏宏 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (20270928)
長岡 貞男 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00255952)
中馬 宏之 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00179962)
延岡 健太郎 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (90263409)
青島 矢一 一橋大学, イノベーション研究センター, 准教授 (70282928)
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キーワード | 経営学 / 社会学 / イノベーション / ネットワーク / 製品開発 |
研究概要 |
本研究プロジェクトの中間年度にあたる平成20年度は、研究の基本方針と研究体制を固めるともに、参加メンバーはそれぞれ個別に担当する研究課題に取り組んだ。他方、本プロジェクトの中心であるイノベーション研究センターでは、全体としての方向性を確認し、整合性や一貫性を高める場として、定期的な研究発表会を開催した。 基本的な方針として、参加メンバーは、イノベーション活動が人や組織のどのような関係性の中で生まれるのか、そうした関係性はいかに形成されるのか。イノベーションを生み出す組織や人にはどのような特徴があるのか、といった視点で、各自の研究に精力的に取り組んだ。 主な研究内容は、以下の通りである。 (1) フロンティア型の研究活動:日本とアメリカの大学研究者の発明活動に着目し、そのサーベイ結果をもとに、両国の研究活動の特徴や課題を分析した。 (2) 中国企業や芸術家等のネットワーク構造分析:在欧州の温州人企業家や斬新なアルバムを発表し衝撃的なデビューを飾ったピアニスト等へのインタビュー調査から、彼らがスモールワールド化したネットワークに組み込まれ、それを効果的に活用していることを浮き彫りにした。 (3) 日本組織のイノベーション行動 : ソニーから、日本サッカー協会や楽天野球団まで、多彩な組織のトップにインタビューを実施し、イノベーションを生み出す組織のマネジメントのあり方を検討した。また、大河内賞受賞企業に着目し、イノベーションにつながる諸資源がいかに動員され、それが正当化されていったについても明らかにした。
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