研究課題/領域番号 |
19203023
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
向山 雅夫 流通科学大学, 商学部, 教授 (00182072)
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研究分担者 |
崔 相鐵 流通科学大学, 商学部, 教授 (10281172)
鳥羽 逹郎 大阪商業大学, 総合経営学部, 准教授 (40411467)
白 貞壬 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (60400074)
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キーワード | グローバル / ポートフォリオ / 小売企業 / 国際化 / Formula / Format / 知識移転 / 新興国 |
研究概要 |
4年間の研究の初年度として、本年度においては主として、(1)ケース対象企業の選定と最新資料の収集・データベースの作成、(2)問題意識の研究者商での共有、(3)基本コンセプトの検討、(4)新興国における先端国際小売企業の進出状況の調査および視察、(5)新年度研究計画の具体化、を行った。 1.(1)については、専門店型小売企業を中心に候補企業を選定し、海外共同研究者の協力を得ながら、欧州の代表的調査機関の企業データベースおよびそれに基づく各種レポートを中心に、これらケース分析対象企業のデータ収集に努めた。 2.(2)については、研究を開始するに当たって国際小売企業の海外展開の現状に関して、日本側研究者と海外共同研究者間で、その問題点・課題・新しい動向について認識の共有化を図った。 3.(3)については、新しい分析概念である「グローバル・ポートフォリオJについて、海外共同研究者を交えて概念形成のためのワークショップを実施し、議論した。 4.(4)については、新興東欧市場で最も成長著しいポーランドに着目し、そこで展開している国際小売企業の視察と同国における小売研究者とのワークショップによって、分析フレーム構築のための知見を得た。すなわち、グローバル・ポートフォリオ戦略分析のためには、知識移転論・組織学習論・業態変容論・組織意思決定制度論・標準化適応化論という従来の国際小売行動分析で用いられてきた諸概念を統合する枠組みの構築が必要であることが明確となった。 5.(5)については、まず調査対象とする新興市場の現状把握とそこでの動向調査を引き続き行うこと、グローバル・ポートフォリオ概念を明確にして分析枠組みを構築するために、従来議論されてきた諸概念を再整理すること、ケース分析候補の最終的な選定を行うこと、が決まった。
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