研究概要 |
本年度は以下の研究実施計画に従って研究を行った。 (1)全研究者による第2回ミーティング(2008.7スロベニア) -研究計画の周知徹底・問題意識の共有 -基礎概念としてのGPSの精緻化 -新興国スロベニアの流通実態把握 (2)基礎文献収集(小売国際化関連・知識創造論関連・ネットワーク理論関連・組織学習理論関連) (3)ヒストリカル・エスノグラフィーのためのデータベース構築(連携研究者活用) (4)調査対象とする企業の最終選定 具体的成果は以下の通りである。 (1)-1. GPS概念は「単一進出先-単一業態」のダイアディックな関係概念ではなく、「複数進出先-複数業態」をネットワーク思考で分析すぐ概念であることを共通認識として確立した。 (1)-2.スロベニア小売流通研究者を招いて、流通システムの現状についてワークショップを実施した。 (2)知識創造論・ネットワーク論・組織学習理論に関する文献の収集とレビューを行い、それをもとに2008.11に研究分担者間で研究会を実施し、分析枠組構築のためのディスカッションを行った。 (3)調査対象企業として、今年度はニトリ・良品計画・統一企業を今年度は取り上げ2次データを中心にしてヒストリカル・エスノグラフィーの手法に基づいてケーススタディを行い、研究会を実施した(2009.3) (4)今後の調査対象企業としてIKEA,H&M,Watson,Metro,Migros,Clarkを選定し、調査実現可能性について今後検討することになった。
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