研究概要 |
平成21年度の研究実績は次のとおりである。 1. 本研究代表者が調査対象国の台湾に6月に出張し委託調査機関の担当者と調査に向けた事前打ち合わせを行った。 2. 統計的標本抽出法に基づき面接による本調査が、委託調査機関によって3力国(ドイツ(MARPLAN調査社)・チェコ(チェコ社会科学アカデミー)・台湾(ギャラップ調査社))でそれぞれ4~5月、9月(4月にプリテスト)、10~11月(9月にプリテスト)に実施された。 3. 連鎖的調査分析方法に基づくデータ分析を行った。 (1) 本年度調査を実施した3力国と前年度の日・米の2力国を合わせた「信頼感」調査のデータ分析結果により、新たに「信頼感」尺度を作成する等の研究成果を上げた。 (2) 5力国(日本・アメリカ・ドイツ・チェコ、台湾)の分析結果と既存の意識調査データとの比較検討を行った。 (3) パターン分類の数量化による国の布置は、複数レベルで日本が米国・ドイツと対極をなしていることが調査結果から判明した。 4. 本研究の今後の更なる展開に向けて、東西文化の接点ともいうべきトルコにおいて本テーマについてのプリテストが委託調査機関(Ipsos KMG,イスタンブール市)よって実施された。 5. チェコ(チェコ社会科学アカデミー)とトルコ(Ipsos KMG)を平成22年3月に訪ね、チェコでは本年度実施した調査結果についての更なる情報の収集を行いトルコではプリテストの結果についての討議と今後の本調査実施の可能性について検討を行った。
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