超少子高齢・人口減少社会の加速化に伴って派生する個人と家族の生活問題に対応しうる、ウェルビーイングの維持・向上を重視した21世紀に貢献する家族福祉モデルを、特に、個々人のライフコース選考を尊重した「ライフステージ」と「家族形態(世帯構造と世帯類型)」を取り組んだ柔軟な福祉ニーズ解決型の戦略的な家族福祉モデルとして構築するために、以下の5点に関する調査研究を行った。 第1に、ライフコース等の状態と福祉ニーズに関する量的調査を、韓国と中国の育児期の家族及び中年期の家族を対象に行った。第2に、ライフコースの選考とその社会的背景に関する量的調査を、韓国、中国、ドイツ、及びアメリカ合衆国の大学生を対象に行った。第3に、高齢者の就労支援に関する質的調査を、イギリス、ドイツ、韓国、台湾の関係機関において行った。第4に、シングルマザーの就労支援に関する質的調査を、フランス、アメリカ合衆国、韓国の関係機関において行った。第5に、韓国、中国、フランス、ドイツ及びアメリカ合衆国の研究者を招聘し、上記のテーマについて国際セミナー及び研究会を開催した。国際セミナーでは、韓国とアメリカ合衆国の研究者がシングルマザーの就労支援の現状と課題について報告し、フランスとドイツの研究者は高齢者の就労支援の現状と課題について報告した。 以上の調査研究結果と考察については、研究成果中間報告書としてまとめ、印刷した。
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